活動趣旨

伸線加工を取り巻く技術全般(材料、加工プロセス、潤滑、伸線機械)を対象として、研究集会の定期開催(年2回程度)のほか、特定テーマ研究班活動、伸線加工関連の塑性加工懇談会・講習会等の企画・開催を行っています。

研究集会では、伸線に関する技術開発の講演のほか、最新の国内外文献調査および外国文献の抄訳、国内外の展示会などの報告等、7~10件の講演があり、毎回80名前後の多数の方が参加しています。

2026年10月には、第274回塑性加工技術セミナー「伸線・伸管(引抜き)加工の基礎技術」を開催し、約40名の参加者があり、基礎・開発・実用事例について盛んな検討が行われました。

すそ野の広い伸線加工技術に携わる方々に、幅広く技術・情報の交換の場を提供することを目指しております。

お知らせ

●直近計画の活動
 第95回 伸線技術分科会 研究集会
日時:2026年11月20日(金)
場所:㈱神戸製鋼所 神戸本社

入会のご案内

●分科会委員資格
企業委員(企業の方):所属会社が日本塑性加工学会の賛助会員
個人委員(大学・公設機関の方):日本塑性加工学会の正会員
であり、伸線に関する学識経験を有し、分科会活動にご協力いただける方。

●分科会会費
企業委員・個人委員共に、当分科会としての入会金ならびに年会費はなし。

●会員特典
研究集会への参加

企業委員:
参加費4,000円(資料代を含みます)。
企業委員の所属する会社の方は、委員でなくてもどなたでも参加できます。

個人委員:
参加費4,000円(資料代含みます)。
学生は参加費無料です。

●入会申込の問い合わせについて
伸線技術分科会入会をご希望の方は、下記の連絡先(分科会事務局)に御連絡下さい。

連絡先

〒657-0863 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2                    株式会社神戸製鋼所                                 鉄鋼アルミ事業部門 技術開発センター                   線材条鋼開発部 線材条鋼開発室
増田 智一 (分科会主査直属幹事)
電話:078-882-8068
E-Mail:masuda.tomokazu@kobelco.com

活動報告

第95回伸線技術分科会 研究集会
日時:2026年11 月20 日 (金) 13:00~17:30
場所: ㈱神戸製鋼所 神戸本社(兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通2-2-4)

●プログラム

 (1) 【基調講演】金属疲労の基礎と共析鋼細線の軸荷重疲労特性


 本講演では,疲労現象の基礎(S-N 特性,疲労き裂の発生と進展,諸因子の影響)について簡単に解説するとともに,発表者が実施している共析鋼細線の軸荷重疲労試験結果について簡単に報告する.

静岡大学 島村 佳伸 様

静岡大学大学院 中島 翼 様

㈱ブリヂストン 徳冨 一敬 様

 (2) 【テーマ1】非破壊検査によるワイヤロープの健全性確認手法について

当社では非破壊検査事業に取り組んでおり,漏洩磁束法(ロープテスタ)は1980 年頃から,全磁束法は1990 年頃より事業化してきた.磁気を使った非破壊検査手法によりワイヤロープの健全性確認や交換時期の予測に取り組んできた.現在は,斜張橋用ケーブルなど新たな用途に対応する検査装置の開発も進めている.

東京製綱㈱

糸井 宏明 様

 (3) 【国際会議視察報告】wire Düsseldorf 2026 の視察報告

2026 年4 月にドイツ・デュッセルドルフで、世界最大級のワイヤ関連産業の見本市である“Wire 2026”が開催された。世界55 ヶ国から1500 社が出展し,ワイヤに関する製造技術や装置が展示されていた.本報では、視察を通じて得られた世界におけるワイヤ加工技術の動向について報告する.

㈱神戸製鋼所

鈴木 誠幸 様

 (4) 【テーマ2】 橋梁用ケーブルの張力計測技術について

橋梁ケーブルの張力評価に広く用いられる高次振動法は、維持管理上有用な技術である.しかし,ダンパー設置条件下等では適用が困難となる場合があるため,適用範囲拡大に向けた検討内容を報告する.

神鋼鋼線工業㈱ 田島 史花 様 様

京都大学 古川 愛子 様

 (5) 【招待講演】 浮体式洋上風力発電の係留技術:係留索の現状と鋼製ケーブルへの期待

カーボンニュートラルの実現に向け,浮体式洋上風力発電が有望視され,係留技術の重要性が高まっている.本講演では洋上風力の現状と展望を概説し,係留鎖に関する知見とともに,合成繊維索や鋼製ケーブルへの期待と課題を紹介する.

大阪大学

武内 崇晃 様

 (6) 【特別講演】ものづくり大国の基礎・横須賀製鉄所を築いた徳川幕臣:小栗忠順

幕臣・小栗忠順らは1860 年,遣米使節団の実質的なリーダーとして渡米,そこでワシントン海軍工廠を見学,反射炉・鎔鉱炉・熱間金属加工技術を見て驚嘆した.帰国後,「日本を木の国から鉄の国に!」との信念で,フランスの協力を得て,明治維新直前に横須賀製鉄所を完成させた.この偉業が明治政府にも引き継がれ,日本をものづくり大国へ出発する基礎を築いた.

早稲田大学

浅川 基男 様

 (7) 【文献紹介】 伸線、引抜管に関して

伸線技術(引抜管を含む)について,2025 年下半期(2025 年7 月~12月)および2026 年上半期(2026 年1 月~6 月)に発表された論文報告に関して,注目文献の紹介や,この分野の研究動向の現状と将来について述べる.

関西大学

教授 齋藤 賢一 様

メンバー

●会員構成(2026年11月1日現在)

108名

引抜きを取り巻く各分野からの多彩な委員構成となっています。

企業委員(鋼線、鉄鋼、機械、潤滑、棒鋼加工他、非鉄、管)
大学関係

●運営体制(2026年11月1日現在) ※敬称略

主査 新堂 陽介 (株)神戸製鋼所
主査直属幹事 増田 智一 (株)神戸製鋼所
運営委員 齋藤 賢一 関西大学
運営委員 前田 和樹 共栄社化学(株)
運営委員 中野 元裕 神鋼鋼線工業(株)
運営委員 山本 賢治 神鋼鋼線工業(株)
運営委員 中島 孝一 JFEスチール(株)
運営委員 中澤 淳 JFEテクノワイヤ(株)
運営委員 田中 圭介 JFEテクノワイヤ(株)
運営委員 小美浪 真仁 日本製鉄(株)
運営委員 手島 俊彦 日本製鉄(株)
運営委員 川名 章文 日鉄SGワイヤ㈱
運営委員 久保木 孝 電気通信大学
運営委員 梶川 翔平 電気通信大学
運営委員 吉田 一也 東海大学
運営委員 窪田 紘明 東海大学
運営委員 石本 和弘 東京製綱㈱
運営委員 高澤 司 古河電気工業(株)
運営委員 権藤 詩織 早稲田大学
運営委員 浅川 基男 早稲田大学
運営委員 梶野 智史 産業技術総合研究所
運営委員 上路 林太郎 物質・材料研究機構
運営委員 岸本 拓磨 名古屋工業大学
運営委員 小見山 忍 日本パーカライジング㈱